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放送日・あらすじ
放送日
2021年7月25日(日)21:00~TBS系列で放送
あらすじ
配信状況はこちらを参考にしてください↓
TOKYO MER~走る緊急救命室~ - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ
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相関図|TBSテレビ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
感想
臓器移植
改正臓器移植法が施行されたのは2010年の7月らしいので約10年が経過したことになります。
臓器移植法|日本臓器移植ネットワーク (jotnw.or.jp)
劇中のセリフにもありましたが、上のページによると脳死下の臓器提供は年間60件程度で推移しているようで、まだ移植を受けられる機会は限られているようです。
医療ドラマでも2010年以降臓器移植が取り上げられることがあります。
タイムリミットがあること、提供者の思いなどチームとして意思をつなぐ点にドラマ性があることが特徴です。
今回もおおむねそういった特色に沿った脚本でした。
今回は臓器移植にトンネル内の天井崩落事故を組み合わせ、事故に巻き込まれたことで心臓が届かないという展開にしています。
トンネル事故
モデルになっているのは上のリンクの笹子トンネルでの事故だと思われます。
2012年に発生、130メートルにわたり崩落し9名が死亡しました。
実際の事故では火災も発生し、煙もあって救助に向かえなかったみたいです。
実際には犠牲者が出ている事故を改変して死者ゼロにするのは微妙なところです。
相変わらず気合い
今回も天井の崩落がいつ起きてもおかしくない状況での救助を強いられました。
司令塔の駒場は部下を2次被害に巻き込むことを恐れて躊躇します。
心臓以外はタイムリミットがないので取り残された小山だけなら万全の体制で救助に向かえるという点を整理していたのは良かったと思います。
ですが、相変わらず気合いなんです。
後悔が残るから行ってもいいよ、なんてのはダメなんじゃないかな。
レスキューの現場で完全に安全なんてことはあり得ないのかもしれませんが、一度危険だと判断した以上、危険を合理的に受け入れ可能なレベルに低減する方策を講じる必要がある気がします。
少なくとも最小メンバーで行くっていうのは駒場が決めるべきだったんじゃないかな?
移植チーム
同じことが移植チームにも言えます。
高輪先生はこれ以上不確かな心臓を待ち続けることは患者への負担が大きすぎると判断して手術をあきらめますが、音羽の説得により決定を翻します。
その説得内容が「みんな頑張っているんだからお前もがんばれ」的な、仲間を信じろってだけなんですよね。
もちろん心臓の状態を音羽が確認したというのはありますけど、何かもう一つ理屈があったほうが良かったのではないかと思います。
とはいえ面白かった
不満な部分はあるんですけど、それでも面白いんですよね。
何が面白いかというと、鈴木亮平さんがただでさえ難解な医療用語をものすごいスピードで的確に伝えていることなど、そのビシビシ伝わってくる優秀さがかっこいいんです。
ただ優秀なだけじゃなくて人柄もよくって、見ているだけで幸せな気持ちなります。
多分私がこれまで観てきた医療ドラマの中でも最も理想的な医師像なんじゃないかな。
今回は高輪先生の有能ぶりも描かれていたし、二人の元夫婦らしいやり取りにも実在感があって楽しめました。
まとめ
このドラマって「もしもあの現場にこのERカーがあったら助かったかもしれない」っていうドラマだと思うんです。
そういう意味では実際の事故を軽い方向に改変するのは少なくともコンセプトには合っていないのではないかと思います。